10月18日で創立50周年を迎えたニューヨークで一番古い小劇場ラ・ママ実験劇場。その創設者エレン・スチュワートさんにちなんで先週日曜日、こんなイベントが行われました。
この日マンハッタンのストリート標識の仲間入りを果たしたのが「エレン・スチュワート通り」、マンハッタンイーストビレッジにある2番街と4丁目。この通りにあるラ・ママ実験劇場が50周年を迎えるにあたって、道を改名するイベントが行われました。
そしてこの一区間の新しい名前は今年1月に亡くなった劇場の創立者エレン・スチュワートさんにちなんでいます。世界の優れた芸術家に贈られる高松宮殿下記念世界文化賞の劇場・映像部門を受賞するほど演劇の世界で有名なエレンさん。
アメリカの有名デパート、サックスフィフスアベニューのエレベーターガールとして働いていたエレンさんは自分で作った服を着て店内を歩いていた際その服が好評でデザイナーに転身。
その後、1961年にラ・ママ実験劇場を設立。当時白人が主流だった演劇の世界に差別なく活躍の場を、と作られたラ・ママ実験劇場。ステージを無料で貸し出すなど、資金のない無名の新人を数々受け入れてきました。あのロバート・デニーロやアル・パチーノなども新人時代にステージに立ちました。

また、役者や脚本家だけでなく様々なジャンルのアーティストにも活躍の場を提供してきたエレンさん。イベント当日、ラ・ママ実験劇場で初披露した長編公演が人気のきっかけとなった舞台パフォーマーブルーマングループを始め、ラ・ママ実験劇場にゆかりのある多くのアーティストが集結し、エレンさんへの感謝の思いを込めてパフォーマンスを行いました。
エレンさんはたくさんの人に親しまれていて、劇場名の“ラ・ママ”もデザイナー時代から
“ママ”と呼ばれていたことから付いたそうです。この日新しく設置されたストリート標識を通して、さらに多くの人がエレンさんが残した功績を知ることになるでしょう。
ディレクター:中山 早織、カメラ:雲井 利佳、編集:神野 ひろ子/プロデューサー:浦部 靖己